はるのうみ【春の海】 宮城道雄(みやぎみちお)作曲の箏(そう)・尺八(しゃくはち)の二重奏(そう)曲。1930(昭和5)年の宮中新年歌会始めの勅題(ちょくだい)「海辺(うみべ)の巌(いわお)」にちなんで,1929年12月に作曲したもの。曲は,おそい-速い-おそいの3部分からなり,春の海ののどかな気分をえがいている。のちにシュメー(フランスの女性バイオリニスト)が箏(そう)・バイオリンの二重奏(そう)に編曲(へんきょく)してから,海外でも広く知られるようになった。