ハングル 朝鮮(ちょうせん)文字の正式の名で,「大いなる文字」の意味。1446年李氏朝鮮(りしちょうせん)(朝鮮王朝)第4代の世宗(セジョン)王が,庶民(しょみん)にわかりやすい文字「訓民正音(くんみんせいおん)」として公布(こうふ)。母音(ぼいん)を示(しめ)す記号と子音(しいん)を示(しめ)す記号を組みあわせ,合理的(ごうりてき)に音を表している。◇はじめ漢字漢文(真文(しんぶん))に対して「諺文(おんもん)」ともいったが,19世紀(せいき)に民族主義(みんぞくしゅぎ)が高まり,この名がついた。現在(げんざい),韓国(かんこく)ではハングル,北朝鮮(ちょうせん)ではチョソンクルとよんでいる。