ばんしゃのごく【蛮社の獄】 幕末(ばくまつ)期,幕府(ばくふ)が蘭学(らんがく)者にくわえた弾圧事件(だんあつじけん)。1839年,高野長英(たかのちょうえい)・渡辺崋山(わたなべかざん)らは,外国船打払令(うちはらいれい)によって追いかえしたモリソン号事件(じけん)を批判(ひはん)し,幕府(ばくふ)の鎖国(さこく)政策(せいさく)を非難(ひなん)したためにとらえられ,処罰(しょばつ)された。長英(ちょうえい)は入牢(にゅうろう)6年後脱獄(だつごく)したが,その後自殺(じさつ)。崋山(かざん)は国元で2年謹慎(きんしん)したのち,自殺(じさつ)した。