金属と絶縁体の中間の抵抗率をもつ物質をいう。すなわち,10-4〜107Ω・cm程度の抵抗率をもつ物質が半導体である。半導体の電気伝導の機構は金属と大きく異なり,電気伝導に関係するものとして電子とホール(電子が不足した状態のところ)の2種類がある。N型半導体,P型半導体がよく使われる。
導体・半導体・絶縁体
導体は,電子が自由にふるまえる状態になっている。半導体は,電圧をかけると容易に電子やホールがふるまうことができる物質である。絶縁体は,電圧をかけても電子が原子に強くむすびついていて,電子の動作がみられない物質である。
N型半導体とP型半導体
純粋なシリコンやゲルマニウムに,アンチモンやインジウムを少しまぜたものでは,電子が過剰になったり不足(ホールが過剰になる)したりして,電圧による動作が得られる。過剰電子タイプの半導体をN型(ネガティブ)半導体,過剰ホールタイプの半導体をP型(ポジティブ)半導体という。