高級レストランや一流料亭で味わう高価な美食を「A級」,それに対して,町の食堂などで日常的に食べる,丼もの,ラーメン,そば・うどん,カレーライスなどの洋食類を「B級」の食べものとしてとらえ,そうしたB級のなかから,安くてもおいしいものを追求しようというもの。「グルメ」とはフランス語で「美食」の意味。1980年代の後半に雑誌の企画が火付け役になり「B級グルメ」が一種のブームになって,言葉として定着した。当初,丼もの,ラーメン,洋食類などがその対象だったが,近年では各地方で日常食べられる,たとえば富士宮焼きそば,長崎のトルコライス,金沢のハントンライスといった「ご当地B級もの」が話題になり,地方のB級グルメを人気投票で選ぶ「B-1グランプリ」などの催しも行われている。