＊びょうどうけん【平等権】

基本的人権(きほんてきじんけん）の1つで，国民(こくみん）が，人種(じんしゅ）・信条(しんじょう）・性別(せいべつ）・社会的(しゃかいてき）身分などによって差別(さべつ）されない権利(けんり）。日本国憲法(けんぽう）でも法(ほう）の下の平等（第14条(じょう）1項(こう）），男女の平等（第24条(じょう）2項(こう）），政治(せいじ）上の平等（第44条(じょう））を保障(ほしょう）している。また国際法(こくさいほう）上では，国際(こくさい）社会で他国と対等の立場に立てる権利(けんり）をいう。

条文

〔日本国憲法(けんぽう）〕

第14条(じょう） (1)すべて国民(こくみん）は，法(ほう）の下に平等であって，人種(じんしゅ），信条(しんじょう），性別(せいべつ），社会的(しゃかいてき）身分又(また）は門地(もんち）により，政治的(せいじてき），経済的又(けいざいてきまた）は社会的関係(しゃかいてきかんけい）において，差別(さべつ）されない。

第24条(じょう） (2)配偶(はいぐう）者の選択(せんたく），財産権(ざいさんけん），相続(そうぞく），住居(じゅうきょ）の選定(せんてい），離婚並(りこんなら）びに婚姻及(こんいんおよ）び家族に関(かん）するその他の事項(じこう）に関(かん）しては，法律(ほうりつ）は，個人(こじん）の尊厳(そんげん）と両性(りょうせい）の本質的(ほんしつてき）平等に立脚(りっきゃく）して，制定(せいてい）されなければならない。

第44条(じょう）両議院(ぎいん）の議員及(ぎいんおよ）びその選挙(せんきょ）人の資格(しかく）は，法律(ほうりつ）でこれを定める。但(ただ）し，人種(じんしゅ），信条(しんじょう），性別(せいべつ），社会的(しゃかいてき）身分，門地(もんち），教育，財産又(ざいさんまた）は収入(しゅうにゅう）によって差別(さべつ）してはならない。