*ひらがな【平仮名】 仮名(かな)の一種(いっしゅ)。万葉仮名(まんようがな)をくずした草書(そうしょ)体がもとになってできた仮名(かな)のこと。漢字は画数が多く,書くのに時間もかかるし,また漢字の表意的(ひょういてき)な用法(ようほう)と区別(くべつ)するために簡略(かんりゃく)化されていった。平安時代の初期(しょき)から中期にかけて発達(はったつ)し,おもに和歌や手紙文などに用いられた。主として女性(じょせい)たちに愛用(あいよう)されたので「女手」「女文字」とよばれた。◇漢字は「男手」「男文字」とよばれた。