ビルかぜ【ビル風】 高層(こうそう)ビルの周辺(しゅうへん)でふく強風や気流の乱(みだ)れ。ビルに衝突(しょうとつ)した風は,ビルで上下左右にふりわけられ,ビルの両翼(りょうよく)では主風(ビルにさえぎられない風)と合流して強風となり,ビルのかげの弱風と強風の境(さかい)めでは渦(うず)や気流の乱(みだ)れが生じる。また2つのビルの間隔(かんかく)がせまいときは,その間で強風がふきやすい。ビル風は風害(ふうがい)をもたらすので,近年は建物(たてもの)の形状(けいじょう)をかえるなどの対策(たいさく)がとられている。