*ヒンドゥーきょう【ヒンドゥー教】 インドで,文化や社会のあり方まで強く規定(きてい)している民族宗教(みんぞくしゅうきょう)。インド教ともいう。古代からのバラモン教が,グプタ朝時代の4世紀(せいき)ころにさまざまな民間信仰(みんかんしんこう)をとりいれて形成(けいせい)された。魂(たましい)の不滅(ふめつ)と生まれかわりを信(しん)じ,英雄叙事(えいゆうじょじ)詩『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』に登場するビシュヌ・シバなど,多くの神々をあがめる。『マヌの法典(ほうてん)』が定めているカーストごとのおきてを尊重(そんちょう)することも,ヒンドゥー教徒(と)の義務(ぎむ)である。