(1579〜1644)ガスという言葉をつくったベルギーの化学者・植物生理学者。ブリュッセルの生まれ。哲学・神学のほか医学を学び,のち化学の研究を行った。金属を酸にとかしても,同じ重さの金属を回収できることを示し,物質が消滅しないことを説いた。また,空気と性質のちがう気体があることを知り,それをガスと名づけた。植物生理学では,鉢植えのヤナギを,5年間水だけで育てた実験が有名。ヤナギの質量が増加したのに,鉢の土の質量がほとんどへっていないことから,水が木に変化したと考えた。結論はまちがっていたが,水の役割を知ったことは重要であった。