南太平洋西部,フィジー諸島のビチレブ島・バヌアレブ島の2大島を中心に,多数の島々からなる国。政体は共和政で,元首は大統領。首都スバ。2大島は山がちで,他は低平なサンゴ礁の島が多い。首都はビチレブ島南東岸にある。熱帯海洋性気候で,経済の中心はサトウキビ栽培と観光業にあり,コプラ・ショウガも重要。鉱産物は金が主。1970年イギリス連邦の一員として独立したが,1987年共和政となりイギリス連邦から脱退。インド系住民(全人口の38%)とフィジー系住民(全人口の57%)の対立が底流にあり,1997年にはイギリス連邦に復帰した。2009年に国名をフィジー諸島共和国から現国名に変更。面積:1.8万km2,人口:86万。
国名の由来
ビチレブ島の「ビチ」を伝道師が「フィジー」と発音したことによる。
国旗の由来
青地は南太平洋,紋章にココアの殻をもつライオン,オリーブの枝をくわえたハトやバナナ,左上に英連邦を示すユニオン=ジャック。