1849年にフィゾーが光速度を測定するために行った実験法。下図のような装置で,光源からの光はレンズL1を通り,半透明鏡M1で反射され,歯車Oの歯と歯の間を通ってレンズL2で平行光線となって進み,レンズL3を通過した後に反射鏡M2に反射されてもとにもどり,半透明鏡M1およびレンズL4を通って目Eに入る。歯車の回転をしだいに速くすると,光が歯車Oにもどってきたとき,ちょうど次の歯がきて光がさえぎられて暗く見える。歯車の回転を増加させ,はじめて暗くなったときの歯車の回転数から,光速度31万3300km/sを得た。