アジア州の東南アジアにある,ルソン島,ミンダナオ島,セブ島など約7000の島々からなる島国。政治体制は共和制で,元首は大統領。首都:マニラ,面積:30.0万km2(2015年),人口:1億492万(2017年),言語:フィリピノ語,英語(ともに公用語)など,宗教:キリスト教など,民族:マレー系(タガログ,セブアノなど),中国系など。
自然のようす
ほとんどの島が山がちで,火山が多い。熱帯雨林気候に属し,年中高温で雨が多い。モンスーン(季節風)の影響を受ける。
あゆみ
1521年にマゼランが来航し,16世紀後半にスペインの植民地となった。19世紀末にアメリカ合衆国領となるが,1946(昭和21)年に独立した。
産業のようす
主産業は農業で,米・トウモロコシ・サトウキビ・ココヤシ・バナナなどを栽培している。とくにバナナの輸出量は世界有数。銅・ニッケル・金・銀など鉱産資源が豊富で,工業化が進んでいる。
日本との貿易
フィリピンから日本への輸出:電気機器,金属鉱と金属くず,一般機械など。
フィリピンの日本からの輸入:電気機器,一般機械,バスとトラックなど。(2015年)
国名の由来
スペインの遠征隊が,スペイン国王のフェリペ2世にちなんで命名したことから。
国旗の由来
太陽の8本の光のすじは独立運動に参加した8都市と自由,星はおもな3島,赤は勇気,青は格調高い政治目標,白は純潔と平和を表す。