ふうぞくが【風俗画】 題材(だいざい)による絵画の一分野。祭りなどの行事や日常(にちじょう)生活,いわゆる風俗(ふうぞく)を題材(だいざい)とした絵画。農民的(のうみんてき)・市民的(しみんてき)・貴族的風俗(きぞくてきふうぞく)画などに分けられる。ピーター=ブリューゲル・フランス=ハルス・フェルメールなどが代表的(だいひょうてき)作家としてあげられるが,わが国では安土桃山(あづちももやま)時代・江戸(えど)時代の障屏(しょうへい)画にしばしばえがかれた。コーチ 風俗(ふうぞく)画の代表作として,「洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ)」「職人尽図屏風(しょくにんづくしずびょうぶ)」「豊国祭礼図屏風(ほうこくさいれいずびょうぶ)」「花下遊楽図」「高雄観楓図屏風(たかおかんぷうずびょうぶ)」などがあり,多くは狩野派(かのうは)の作。