ふうひょう【風評】

世間の評判(ひょうばん），うわさ話のこと。風説(ふうせつ）ともいう。うそか本当かわからず，根拠(こんきょ）や証拠(しょうこ）もないままに，世間に流れるうわさ話のことで，最近(さいきん）ではインターネット上で一気に広まる現象(げんしょう）も起きている。たとえば2011（平成(へいせい）23）年の福島(ふくしま）第一原子力発電所の事故(じこ）による放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ）の拡散(かくさん）にともなって，汚染地域(おせんちいき）ではない福島(ふくしま）県西部や近隣(きんりん）県の農作物や漁獲(ぎょかく）物の買いびかえや市場への入荷拒否(きょひ），運送業者の立ち入り拒否(きょひ）や旅行者の減少(げんしょう）など，風評(ふうひょう）（による）被害(ひがい）が続出(ぞくしゅつ）している。ちなみに，風説(ふうせつ）には多少意図的(てき）なニュアンスがあり，金融(きんゆう）市場では相場の変動(へんどう）を意図した「風説(ふうせつ）の流布(るふ）」は証券取引法(しょうけんとりひきほう）によって罰(ばっ）せられる。