フェートンごうじけん【フェートン号事件】 江戸(えど)時代後期の1808年,イギリスの軍艦(ぐんかん)が長崎(ながさき)港に不法侵入(ふほうしんにゅう)した事件(じけん)。ナポレオン戦争(せんそう)の影響(えいきょう)(当時,ナポレオン1世がオランダを支配(しはい)し,イギリスと交戦(こうせん)中)によるもので,イギリス軍艦(ぐんかん)フェートン号はオランダ国旗(こっき)をかかげて入港,オランダ商館員を人質(ひとじち)として,水や食料(しょくりょう)・薪(たきぎ)などを強要(きょうよう)して去った。そのため,長崎市中に騒動(そうどう)が起こり,長崎奉行(ながさきぶぎょう)は責任(せきにん)をとって自殺(じさつ)。コーチ その後もイギリス船が近海に出没(しゅつぼつ)して乱暴(らんぼう)したので,1825年に外国船打払令(うちはらいれい)が出された。