日本がもつ,武器を輸出する際の3つの原則。1967(昭和42)年に佐藤栄作首相が表明した。この原則では,(1)共産主義の国,(2)国連決議で輸出が禁止された国,(3)国際紛争の当事国またはそのおそれがある国への武器の輸出を禁じている。1976(昭和51)年にはその他の国への輸出も「慎む」とし,事実上全面的に武器輸出を禁止した。その後,アメリカへの武器技術の供与,アメリカとのミサイル防衛システムの共同開発を例外とするなど緩和された。◇2011(平成23)年に野田佳彦内閣は,平和貢献のための武器輸出や武器の国際共同開発・生産を事実上解禁した。