(1936〜 )平成時代の政治家,第91代内閣総理大臣。東京都生まれ。父,福田赳夫は第67代首相。早稲田大学を卒業後,17年間の会社勤めを経て,1977(昭和52)年12月から1年間,父・赳夫の内閣総理大臣秘書官を務めた。1990(平成2)年2月に衆議院議員に初当選。外交畑で実績を重ねた後,森内閣,小泉内閣で官房長官として力を発揮。この時期,男女共同参画担当大臣を兼任。2007(平成19)年9月,第91代内閣総理大臣に就任。日本憲政史上初の親子での総理大臣となった。しかし,参議院で野党が過半数を占める“ねじれ国会”のもとで国会運営は思うように進まず,08年9月に退陣。12年11月には代議士を引退した。近隣アジア諸国との関係を重視し多国間の協調を目指したほか,環境問題の克服にも積極的な政治家と評価されている。