ぶけのやかた【武家の館】 鎌倉(かまくら)時代・室町(むろまち)時代に発達(はったつ)した武士(ぶし)の住宅(じゅうたく)様式。主殿造(しゅでんづくり)ともいう。寝殿造(しんでんづくり)が変化(へんか)したものだが,ほぼ1つの棟(とう)(主殿(しゅでん))からなっており,防御本位(ぼうぎょほんい)の構造(こうぞう)をそなえていた。屋根は板やカヤでふき,床(ゆか)は板敷(いたじ)きが多く,武士(ぶし)の生活にふさわしく質素(しっそ)であった。のち書院造(しょいんづくり)に発展(はってん)した。コーチ 周囲(しゅうい)は堀(ほり)・土塀(どべい)・板塀(いたべい)でかこみ,門のわきに矢倉(やぐら)をもうけ,馬屋・武器倉(ぶきぐら)などが配置(はいち)されていた。