真冬から晩春まで天頂の南よりに見える星座。黄道12星座の1つ。α星のカストル(合成等級1.6等)とβ星のポルックス(1.1等)の両星が,ふたごのようにならんで光る。カストルは大小6個もの星で構成される六重連星である。
コーチ
この
星座は
天の
川に
近く,
新星が1903年(
極大光度4.8)と1912年(
極大光度3.6
等)に
発見されている。また,この
星座を
放射点とする
流星群があり(ふたご
座流星群),12月
中旬ごろに
見られる。
星座の探し方
11月中旬の0時ごろ,12月中旬の22時ごろ,1月中旬の20時ごろに,東の空にのぼるようすが見える。カストルとポルックスが目をひくので,見つけやすい星座である。
星座に関する神話
カストルが兄で乗馬の達人,弟がポルックスで不死身のボクシングの選手だった。ある日,カストルはいとこたちによって殺されてしまう。ポルックスはそのいとこたちと戦ってかたきうちを果たすが,不死身のために兄がいるあの世へ行くことができない。「私も死なせてほしい」と願い出るポルックスの心に打たれた大神ゼウスは,1日ごとに兄弟をこの世とあの世で過ごせるようにしたという。