*ふつうせんきょうんどう【普通選挙運動】 成人(せいじん)した全国民(こくみん)が選挙権(せんきょけん)をもつ普通選挙(ふつうせんきょ)を要求(ようきゅう)する運動。19世紀(せいき)中ごろ,ヨーロッパ諸国(しょこく)におこった。わが国では自由民権(みんけん)運動の中から生まれ,普通選挙期成同盟(ふつうせんきょきせいどうめい)会が成立(せいりつ)した(1892年)。やがて大正デモクラシーの高まりとともに普選(ふせん)運動も広がり,議会(ぎかい)にたびたび法案(ほうあん)が出されたが否決(ひけつ)された。1925(大正14)年,加藤高明(かとうたかあき)内閣(ないかく)により治安維持法(ちあんいじほう)と引きかえに,普通選挙法(ふつうせんきょほう)が制定(せいてい)され,満(まん)25歳以上(さいいじょう)の男子だけに選挙権(せんきょけん)があたえられた。