ふっかつ【復活<文学>】 ロシアの文豪(ぶんごう)トルストイの長編小説(ちょうへんしょうせつ)。1898〜1899年作。女囚(じょしゅう)のマースロワが,かつて自分がおかした娘(むすめ)カチューシャだと知ったネフリュードフははげしい良心(りょうしん)の呵責(かしゃく)になやまされ,富(とみ)も名誉(めいよ)も投げうち,シベリア送りになったかの女の後を追う。カチューシャの薄幸(はっこう)な運命を主題に,帝政(ていせい)ロシアでの裁判(さいばん)・教会・行政(ぎょうせい)の不合理(ふごうり)を手きびしく批判(ひはん)している。