ぶつぞう【仏像】 仏陀(ぶっだ)(シャカ)のすがたを,彫刻(ちょうこく)や絵画に表した像(ぞう)。仏教(ぶっきょう)では,当初(とうしょ)は偶像(ぐうぞう)がつくられなかったが,紀元(きげん)1世紀(せいき)ごろガンダーラ地方でつくられたのに始まり,しだいに広まった。日本には中国・朝鮮(ちょうせん)半島をへて6世紀(せいき)半ばごろ伝来(でんらい)した。ふつう如来像(にょらいぞう)・菩薩像(ぼさつぞう)・天部像(てんぶぞう)・明王像(みょうおうぞう)の4種(しゅ)に分けられ,そのほか,祖師(そし)・高僧(こうそう)のすがたをうつしたものもある。形態(けいたい)の上から立像(りゅうぞう)・座像(ざぞう)・倚像(きぞう)(腰(こし)かけた像(ぞう))などに,彫像(ちょうぞう)ではその材質(ざいしつ)などから木像(もくぞう)・塑像(そぞう)・乾漆像(かんしつぞう)・金属像(きんぞくぞう)・石像(せきぞう)などに分けられている。