沖縄県宜野湾市にある,アメリカ軍海兵隊の飛行場。面積は約4.8km2で,市の面積の約4分の1をしめる。太平洋戦争末期の1945(昭和20)年に行われた沖縄戦の際,宜野湾を占領したアメリカ軍が建設した。1972(昭和47)年の沖縄返還後も,嘉手納基地とならぶ沖縄でのアメリカ軍の拠点として使用が続けられている。飛行場の土地の約9割は私有地で,日本政府から年間約60億円の借地料が地主に支払われている。1996(平成8)年,日米両政府の合意によって,代わりの施設が完成し,運用が可能になった時点で移設することが発表されたが,移設場所も時期も示されないままであった。2006(平成18)年に事態が進展し,日米両政府の合意によって,2014(平成26)年までに名護市辺野古へ移設し,現在の普天間基地の土地を返還することが確認された。その後,計画は停滞したが,2013(平成25)年12月に沖縄県知事が辺野古の埋め立てを容認した。