ふとん【蒲団】 田山花袋(たやまかたい)の小説(しょうせつ)。1907(明治(めいじ)40)年発表。妻子(さいし)ある中年の作家が,若(わか)く美しい女弟子(でし)への愛欲(あいよく)になやむすがたをえがいたもの。自己(じこ)の現実(げんじつ)をありのままにさらけだし告白(こくはく)する自然主義(しぜんしゅぎ)文学を確立(かくりつ)し,私小説(わたくししょうせつ)の源(みなもと)をなした歴史的(れきしてき)な意味をもつ小説(しょうせつ)。