プラスティネーション 人間や動物の死体や臓器(ぞうき)を,水分や脂肪(しぼう)分をプラスチック(合成樹脂(ごうせいじゅし))と入れかえて,生きていたときと同じように保存(ほぞん)し,標本(ひょうほん)にする技術(ぎじゅつ)。1978年に開発。細胞組織(さいぼうそしき)をこわさないまま,腐敗(ふはい)せず,さわれる状態(じょうたい)の標本(ひょうほん)が作れる。死体や臓器(ぞうき)を薬剤(やくざい)で処理(しょり)して水分・脂肪分(しぼうぶん)を完全(かんぜん)に抜(ぬ)き,シリコン,ポリエステル,エポシキなどの合成樹脂(ごうせいじゅし)溶液(ようえき)に漬(つ)けこんで細胞(さいぼう)内(ない)に合成樹脂(ごうせいじゅし)をしみこませたのち,1か月間密閉容器(みっぺいようき)内で真空ポンプを使って負圧(ふあつ)をかけ組織内(そしきない)に樹脂(じゅし)を浸透(しんとう)させ,乾燥(かんそう)させるとできあがる。