物質が超高密度になり,強力な重力が物質も光もすいこむようになった天体。従来知られていた高密度の天体は,水の密度の数万倍という白色わい星(シリウスの伴星など)や水の1000兆倍の中性子星である。密度がこの値をこえると安定した中性子星の形で存在することができず,とどまることのない収縮を始める。そのような高密度の天体がある所では,光も物体もとじこめられ,空間に黒い穴があいたような形,すなわちブラックホールになる。はくちょう座X-1のX線天体は,ブラックホールを伴星にもつ連星系と考えられている。
コーチ
銀河系などの
銀河の中心にも,
巨大なブラックホールがあると考えられている。