フランチャイズチェーン

その地域(ちいき）ごとの販売権(はんばいけん）をもつ加盟小売店(かめいこうりてん）によって構成(こうせい）される連鎖(れんさ）店（チェーン店）組織(そしき）のこと。コンビニエンス・ストア，ハンバーガーなどのファストフード店や居酒屋(いざかや）チェーン，薬局チェーンなどが代表的(だいひょうてき）なフランチャイズチェーン。基本的(きほんてき）にとりあつかう商品(しょうひん）や提供(ていきょう）するメニュー，価格(かかく）は各店舗共通(かくてんぽきょうつう）である。チェーン店本部(ほんぶ）が資金(しきん）を提供(ていきょう）して開店させ，店長(てんちょう）や従業員(じゅうぎょういん）も本部(ほんぶ）から派遣(はけん）する直営店(ちょくえいてん）のかたちで経営(けいえい）する場合と，もともとの個人商店(こじんしょうてん）やこれから店舗経営(てんぽけいえい）をはじめようという個人(こじん）がある程度(ていど）の自己資金(じこしきん）を提供(ていきょう）し，チェーン店本部(ほんぶ）とフランチャイズ契約(けいやく）をかわして経営(けいえい）している場合とがある。とくに，コンビニエンス・ストアではこうした個人経営(こじんけいえい）の店舗(てんぽ）が多く，商品(しょうひん）の安定的(てき）な供給(きょうきゅう）や知名度(ちめいど）などの大きな利点(りてん）がある一方で，営業(えいぎょう）時間の厳守(げんしゅ）や値引(ねび）き販売(はんばい）の禁止(きんし），賞味期限(しょうみきげん）のせまった商品(しょうひん）の廃棄義務(はいきぎむ）など，チェーン店本部(ほんぶ）からのさまざまな制約(せいやく）もある。