バルカン半島東部に位置し,黒海に面する国。政体は共和政で,元首は大統領。首都ソフィア。国土の中央を東西にスターラ山脈,南西部にロドピ山脈が走り,両山脈間のマリツァ川流域と,北部のドナウ川流域が肥よくな農業地帯。主産業は工業と農業。機械・製鉄・化学・食品工業が発達。農業は小麦・トウモロコシが中心であるが,ヒマワリ・テンサイ・綿花・タバコ・バラなど工芸作物の比重が高い。羊の飼育もさかん。石炭・石油・天然ガス・鉄などを産出。681年より独立と従属をくりかえし,1908年に3度めの王国が独立。1947年社会主義政権が生まれ,1990年「ブルガリア共和国」に改称。2007年,EU(ヨーロッパ連合)に加盟。面積:11.1万km2,人口:749万。
国名の由来
7世紀の中ごろ,中央アジアからこの地に侵入してきたブルガール人の名に由来したもの。
国旗の由来
赤と白はスラブ民族の象徴で,白は純潔と平和,赤は愛国心,真ん中の緑は農業と豊かさを表す。
コーチ
バラの花からとるバラ油の生産は世界一で,香料としてフランスなどに輸出される。