フルシチョフ(ニキータ=) (1894〜1971)旧(きゅう)ソ連(れん)の政治(せいじ)家。ウクライナの炭坑労働者(たんこうろうどうしゃ)の家に生まれ,共産党(きょうさんとう)へ入党(にゅうとう)。1953年にスターリンが死ぬと党(とう)第1書記となり,のち首相を兼任(けんにん)。1956年にスターリン批判(ひはん)を行い,国内の民主(みんしゅ)化と資本主義(しほんしゅぎ)国との平和共存(きょうぞん)外交をすすめ,冷戦(れいせん)下の世界に「雪どけ」をもたらせた。農業政策(せいさく)の失敗(しっぱい)と,中ソ対立をまねいたことで,1964年解任(かいにん)された。