シャーロット・エミリー・アンの3人の姉妹。イギリスの作家・詩人。3姉妹とも薄命だったが,作品は広く世界中の読者に愛されている。ヨークシャー州ソーントンの生家である牧師館は,現在「ブロンテ博物館」になっている。
〔シャーロット=ブロンテ〕
(1816〜1855)3姉妹の長女で『ジェーン=エア』(1847年刊)の作者。孤児ジェーンの波乱にとんだ半生を,大胆ではげしい恋愛をまじえて書いた。出版されるや大好評を博しベストセラーになった。シャーロットは2人の妹が相次いで世をさったあと,1854年に結婚したが,不幸にもその数か月後になくなった。
〔エミリー=ブロンテ〕
(1818〜1848)生まれ育ったヨークシャー州の荒涼とした原野と孤独を愛し,その地を背景に人間の愛と憎悪をえがいた名作『嵐が丘』(1847年刊)を書いた。翌年,この小説1つをのこし,肺結核でなくなった。
〔アン=ブロンテ〕
(1820〜1849)小説『アグネス=グレイ』(1849年刊)を書いた。