物質をつくっている基本の粒子で,そのものの性質をもっている最小の粒子。
分子と原子
分子は,ふつういくつかの原子が結合してできている。たとえば,水をどんどん小さくしていくと,分割できない最小の粒子になる。これが分子であり,この分子をさらに分割すると水の性質はなくなり,水素原子2個と酸素原子1個になってしまう。最も簡単な分子は,アルゴンやネオンのように1個の原子からできている分子である。また,セルロースやタンパク質の分子のように,数万個の原子からできている分子もある。
コーチ
水素分子は2個の水素原子が結合してできているので,水素分子を化学式で表すときはH2と書く。
分子のない物質
物質の中には,分子からできていないものもある。たとえば,金属は分子ではなく,原子が規則正しくならんで結晶を構成している。また食塩などの結晶は,陽イオンと陰イオンが規則正しく配置されており,分子は存在しない。