へいじものがたり【平治物語】 鎌倉(かまくら)時代初期(しょき)の軍記物語(ぐんきものがたり)。平治(へいじ)の乱(らん)(1159年)を題材(だいざい)に,源氏(げんじ)と平氏(へいし)の争(あらそ)いから源氏(げんじ)一族がやぶれるまでの悲劇(ひげき)をえがく。源義朝(みなもとのよしとも)の長男,悪源太義平(あくげんたよしひら)が主人公となって活躍(かつやく)する。『保元物語(ほうげんものがたり)』と同じ作者が書いたと考えられているが,作者名はわからない。