*へいみん【平民】 明治維新(めいじいしん)後に百姓(ひゃくしょう)・町人にあたえられた身分の呼称(こしょう)。1869(明治(めいじ)2)年の版籍奉還(はんせきほうかん)のとき,政府(せいふ)は武士(ぶし)と百姓(ひゃくしょう)・町人の身分制度(せいど)を廃止(はいし)し,四民平等(しみんびょうどう)をとなえたが,皇族(こうぞく)・華族(かぞく)・士族(しぞく)・平民(へいみん)の呼称(こしょう)はのこした。翌年(よくねん),平民(へいみん)が名字(みょうじ)をつけることを許可(きょか)し,結婚(けっこん)・職業(しょくぎょう)・住居(じゅうきょ)の自由をみとめた。コーチ 1871(明治(めいじ)4)年にはえた・ひにんなどのよび名を廃止(はいし)し平民(へいみん)としたが,実際(じっさい)には経済的(けいざいてき)・社会的(しゃかいてき)にさまざまの差別(さべつ)を受けた。