1950年11月の第5回国連総会で採択された決議で,安全保障理事会が拒否権のために効果的な活動ができない場合,緊急特別総会を開いて侵略防止のための勧告ができることを宣言したもの。1999年までに,この決議にもとづいて,10回の緊急特別総会(1956年のエジプト問題とハンガリー問題,1958年レバノンなどの中東問題,1960年コンゴ問題,1967年中東問題,1980年アフガニスタン問題,1982年イスラエルのゴラン併合問題,1999年イスラエルのパレスチナ領土の不法占領問題など)が開かれた。◇この決議によって,総会で多数をしめるアジア・アフリカ諸国の発言力が強まり,その平和への意向が反映される道が開かれた。