(1934〜2010)オランダの柔道家。オランダ・ユトレヒト生まれ。13歳から柔道をはじめ,日本人柔道家の指導のもと,体力・技術・精神力ともめきめきと力をつける。1964(昭和39)年,柔道が初めて正式種目となった東京オリンピック大会で無差別級で優勝,金メダルを獲得。柔道を「お家芸」と考えていた日本に大きな衝撃をあたえる。その一方で彼の礼儀正しさに多くの日本人が感銘をうけた。その後も世界選手権,ヨーロッパ選手権で優勝をかさね,67年に現役を引退。一時期,日本でプロレスラーとなったこともあるが,1978年以降は柔道の普及と指導につとめ,85年に国際柔道連盟役員,87年には国際オリンピック委員会委員をつとめた。