へそのお【へその緒】 胎児(たいじ)と胎盤(たいばん)との間をむすぶひも状(じょう)のもの。別名(べつめい)さい帯(たい)。妊娠末期(にんしんまっき)の成熟(せいじゅく)した胎児(たいじ)では長さ約(やく)50〜60cmになる。外側(がわ)は羊膜(ようまく)でおおわれ,内部のやわらかい結合組織(けつごうそしき)の中を2本のさい動脈(どうみゃく)と1本のさい静脈(じょうみゃく)がからみあって走っている。この血管(けっかん)で胎児(たいじ)の血液(けつえき)は胎盤(たいばん)に達(たっ)し,母体の血液(けつえき)との間で,ガス交換(こうかん)や栄養(えいよう)物・老廃(ろうはい)物の交換(こうかん)が行われる。◇新生児(しんせいじ)の腹面(ふくめん)でへその緒(お)の落ちたあとがへそである。