(1770〜1827)ドイツの作曲家。早くからすぐれた才能をしめし,17歳のときウィーンに出てハイドンから教えを受けた。やがてピアニスト・作曲家としてみとめられたが,20代の終わりごろから耳の病気におかされ,晩年にはまったく聞こえなくなった。しかし,強い意志と努力で苦しみを乗りこえ,聞く者に深い感動をあたえる名曲を数多く作曲。ハイドン・モーツァルトなどから受けついだ古典派音楽を大成させ,ロマン派音楽に大きな影響をあたえた。交響曲第5番『運命』,第6番『田園』,第9番『合唱』,ピアノソナタ『月光』などが有名。