ベルツ (1849〜1913)ドイツの医師(いし)。1876(明治(めいじ)9)年に政府(せいふ)の招(まね)きで来日し,以後(いご)27年間,東京(とうきょう)医学校(のちの東京(とうきょう)大学医学部)で生理学・内科学などを担当(たんとう)。医学生の教育と患者(かんじゃ)の診療(しんりょう)にしたがい,日本の医学の発展(はってん)につくした。その間,つつがむし病やかっけの原因(げんいん)究明,コレラ・ハンセン病の対策(たいさく),精神(せいしん)病学・人類(じんるい)学の研究など,多方面に業績(ぎょうせき)をのこした。滞在(たいざい)中の日記は,明治(めいじ)時代の社会・風俗(ふうぞく)などの記録(きろく)として貴重(きちょう)。