ベルレーヌ (1844〜1896)マラルメとならんでフランスの象徴主義(しょうちょうしゅぎ)を代表する詩人。音楽的(おんがくてき)な詩を書こうとつとめ,細かい感情(かんじょう)の動きを象徴的(しょうちょうてき)な言葉で表現(ひょうげん)した。生涯(しょうがい)アルコール依存症(いぞんしょう)になやまされ,友人のランボーをピストルで傷(きず)つけた事件(じけん)では,2年間の獄中(ごくちゅう)生活を送った。詩集に『よき歌』『ことばなき恋歌(こいうた)』がある。◇上田敏(うえだびん)の名訳(めいやく)による「落葉」が『海潮音(かいちょうおん)』におさめられている。