べんけい【弁慶】 (?〜1189)鎌倉(かまくら)時代初期(しょき)の僧(そう)。号は武蔵坊(むさしぼう)。源義経(みなもとのよしつね)にしたがって手がらを立て,のち頼朝(よりとも)に追われた義経(よしつね)と行動をともにして,衣川(ころもがわ)(岩手(いわて)県)の戦(たたか)いで死んだといわれる。『平家物語(へいけものがたり)』や『義経記(ぎけいき)』で英雄(えいゆう)・豪傑(ごうけつ)にえがかれるが,鎌倉(かまくら)時代の歴史(れきし)書『吾妻鏡(あづまかがみ)』に名があるものの,歴史(れきし)上の人物としては不明(ふめい)な点が多い。