へんけいきん【変形菌】 動物と植物の中間の性質(せいしつ)をもつ下等な菌類(きんるい)で,分類(ぶんるい)上1つの門(もん)をつくる。粘菌(ねんきん)ともいう。葉緑素(ようりょくそ)をもたず,固体(こたい)の食物をとり入れて消化し,アメーバ運動をするところは動物的(どうぶつてき)であるが,胞子(ほうし)のうをつくり,胞子(ほうし)で繁殖(はんしょく)するところは植物的(しょくぶつてき)である。世界に約(やく)400種(しゅ),日本に約(やく)250種(しゅ)知られているが,ヒトの生活に役だつものはない。ムラサキホコリは,最(もっと)もよく目につく。