極をとりまいて西から東にふく大規模な帯状の空気の流れ。中緯度上空ではつねにふいており,南北両半球に存在する。年間を通して低緯度地方は高温,高緯度地方は低温と南北の温度差が大きいために生じ,維持される。偏西風は地表から高度とともに一様に風速がまし,圏界面付近で最も強い西風になる。この強い風をジェット気流とよび,ときには風速が100m/sをこえることがある。一般に冬に発達し,位置も南に下がり,夏には風速も弱まり,緯度50度付近まで北上する。
コーチ
天気が西から東へうつりかわったり,台風が
途中から東へ向きをかえて進むのは,この
偏西風の
影響による。