(1)植物器官の形状や機能が本来のものといちじるしく異なる現象で,その形質が子孫に遺伝するもの。変形ともいう。地下茎,ボケなどのとげ,ヘチマなどの巻きひげは茎(枝)の変態,エンドウの巻きひげ,葉針,捕虫のうなどは葉の変態,呼吸根・付着根などは根の変態。
(2)動物では,幼生(幼虫)と成体(成虫)がいちじるしい差異を示す動物において,幼生から成体になる際の変化をいう。昆虫の変態様式は種類によって異なり,完全変態・不完全変態・不変態(無変態)がある。
コーチ
昆虫では
前胸腺やアラタ体のホルモン,
両生類では
甲状腺ホルモンが
変態に
関与する。