ポー(エドガー=アラン=) (1809〜1849)アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の小説家(しょうせつか)・詩人。1833年,新聞の懸賞小説(けんしょうしょうせつ)に当選(とうせん)してみとめられ,その後,雑誌(ざっし)の編集(へんしゅう)をしながら評論(ひょうろん)や詩を発表した。小説(しょうせつ)では恐怖(きょうふ)と幻想(げんそう)にみちた短編(たんぺん)を多く書き,音楽的(おんがくてき)な叙情性(じょじょうせい)をもった詩は,フランス象徴派(しょうちょうは)の詩人たちに大きな影響(えいきょう)をあたえた。代表作は『リジイア』『アッシャー家の崩壊(ほうかい)』『黒猫(くろねこ)』,詩集『大鴉(おおからす)』など。『モルグ街(がい)の殺人(さつじん)』『黄金虫(こがねむし)』などの作品は推理小説(すいりしょうせつ)の元祖(がんそ)ともいわれている。