ほうしゅんいん(まつ)【芳春院(まつ)】 (1547〜1617)戦国(せんごく)時代〜江戸(えど)時代初期(しょき)の女性(じょせい)。加賀(かが)国(石川県)の戦国(せんごく)大名・前田利家(まえだとしいえ)の正室。一般(いっぱん)には「まつ」とよばれ,夫(おっと)の前田利家(まえだとしいえ)を支(ささ)えた賢(かしこ)い夫人(ふじん)として,小説(しょうせつ)やテレビドラマにたびたび描(えが)かれてきた。豊臣秀吉(とよとみひでよし)と前田利家(まえだとしいえ)は,織田信長(おだのぶなが)に仕えていた時代に隣(となり)どうしに住み,以来(いらい)まつと秀吉(ひでよし)の正室ねね(高台院(こうだいいん))は懇意(こんい)であったという。まつは,1599年に利家(としいえ)が病死すると出家し,芳春院(ほうしゅんいん)と称(しょう)した。