ほうじょうし【北条氏】 (1)鎌倉幕府(かまくらばくふ)の執権(しっけん)家。桓武(かんむ)平氏(へいし)の分流で,北条時政(ほうじょうときまさ)のとき,むすめ(政子(まさこ))のむこにあたる源頼朝(みなもとのよりとも)を助け,鎌倉幕府(かまくらばくふ)の創設(そうせつ)に力をつくして勢力(せいりょく)を得(え)た。源氏(げんじ)将軍(しょうぐん)の滅亡(めつぼう)後,執権(しっけん)(将軍(しょうぐん)の補佐(ほさ)役)となって幕府(ばくふ)の実権(じっけん)をにぎったが,1333年,幕府(ばくふ)の滅亡(めつぼう)とともにほろんだ。(2)関東(かんとう)地方を支配(しはい)した戦国(せんごく)大名。北条早雲(ほうじょうそううん)に始まり,小田原(おだわら)を本拠(ほんきょ)として勢力(せいりょく)をふるったが,1590年に豊臣秀吉(とよとみひでよし)にほろぼされた。俗(ぞく)に後北条氏(ごほうじょうし)とよばれる。