ほうねんしょうにんえでん【法然上人絵伝】 浄土宗(じょうどしゅう)の開祖(かいそ)法然(ほうねん)上人(しょうにん)(源空(げんくう))に関(かん)する内容(ないよう)を中心にえがいた絵巻(えまき)。48巻(かん)。上人(しょうにん)の誕生(たんじょう)に始まる半生の伝記(でんき),浄土宗確立(じょうどしゅうかくりつ)の過程(かてい),法然(ほうねん)の教えなどを説(と)きこんでいる。鎌倉(かまくら)時代末期(まっき)の成立(せいりつ)。絵は土佐吉光(とさよしみつ)ら8人,詞書(ことばがき)は後伏見(ごふしみ)上皇(じょうこう)をはじめ上級貴族(きぞく)の執筆(しっぴつ)という。京都(きょうと)知恩院(ちおんいん)蔵(ぞう)で国宝(こくほう)。ほかに室町(むろまち)時代の伝写本(でんしゃほん)や別系統(べつけいとう)のものもある。