ほうのしはい【法の支配】 君主・国王などによる「人の支配(しはい)」をやめて,法(ほう)にのみ支配(しはい)されるべきであるとする原則(げんそく)。法治主義(ほうちしゅぎ)をより徹底(てってい)し,支配(しはい)者もまた,法(ほう)に支配(しはい)されるべきであるとする考え方である。◇イギリスでは,13世紀(せいき)に裁判官(さいばんかん)ブラックトンが「国王は神と法(ほう)の下にある」とのべ,それがその後のイギリスの政治(せいじ)に大きな影響(えいきょう)をあたえたことからもわかるように,古くから国王といえども法(ほう)の支配(しはい)に服さなければならないとする考え方が発達(はったつ)していた。