奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗の寺。斑鳩寺・法隆学問寺ともいう。寺の起源は,聖徳太子が斑鳩宮にうつってから,607年に父用明天皇の遺志をついで持仏堂をたてたのに始まるという。しかし,670年に焼失,現在の寺の建物(西院伽藍)は和銅年間(708〜715年)に再建されたものだが,それでも世界最古の木造建築である。また,中門を入って右に金堂,左に五重塔を配する伽藍配置は法隆寺独特の形式である。◇釈迦三尊像・玉虫厨子をはじめとして,絵画・建築・仏像など,多数の国宝がある。1993(平成5)年に日本で最初の世界文化遺産に登録された。
コーチ
中国の
影響を強くうけ,中門・
回廊などの柱のふくらみ(エンタシス)はギリシャ
建築の流れが見られる。